2016年12月17日土曜日

便利さは品質を上回るか?

久々にAmazonで買い物をした。購入したのは2.5インチIDE-HDDをUSB経由で使えるようにするUSBハードディスクケースという製品で、2つ購入した。この製品はベア・ボーンキットでHDD自体は付属していない。手持ちに何個か使っていない2.5インチHDDがあるのでHDDはそれを使おうと考えた。

Amazonで検索したところ候補となる商品が幾つか表示されたのだが、あまり安すぎるやつを買って外れだったら嫌だしな−−、と思って一応名前は聞いたことのある国内企業の製品を選んだ。。。が、これが失敗だった。ユーザーレビューを確認すれば良かった。商品が到着したので中身を確認したら、なんと2台共コネクタが実装不良でケーブルが刺さらない。下の写真はその内の1台で、コネクタが写真の水平方向に斜めっている。もう1台は写真の前後方向に斜めって実装されていた。

上記写真の基板側を見ると以下のようにコネクタの片側が浮いていた。

この製品はベア・ボーンキットという性質上、製品内部の基板は否応なくユーザーの目に触れてしまう。基板の他の箇所やもう1台の基板を見てあまりの品質の酷さに愕然としてしまった。

ハンダの仕上がりが手付でハンダ付けしたと伺わせる仕上がりで、半田の量が多すぎたり、逆に少なすぎたり、フラックスが洗浄されていなかったり、半田ボール等の半田クズがこびり付いていたりといった箇所が散見された。

右側のIDEコネクタの上から2ピン目は半田が足りず写真で見える方はピンが浮いているように見える。その左側の3ピンの部品は逆に半田を盛りすぎ。また、その部品付近には半田クズがこびり付いているのが見える。フラックスの洗浄もされていないので白い粉のようになっている。

もう1台の方は、半田が玉になってこびり付いている箇所もあった。


その他の箇所




以下は3端子レギュレータだが、2台で半田の仕上がりが違う。


こちらは水晶振動子の実装、1台の方は部品が浮いている。


その水晶振動子の端子のハンダの仕上がりも、まるでボールのようだ。

あまりに酷いのでユーザーレビューを投稿しようと思って、Amazonのこの商品のレビューを確認したら、コネクタのズレは他のユーザーからも多数指摘されていた。書込がされたのは2011年のものもある。・・・という事はメーカーは5年たっても改善や対策もしないでこの商品の販売を続けているということなのだろうか?私が購入できているのだから恐らくそうなんだろう。普通なら販売停止するレベルの品質だと思うのだが。。

Amazonへの返品も考えたのだが、面倒くさいので自分で手直しすることにした。
斜めっているコネクタを付け直し、半田が足りないところはハンダをやり直し、足が長すぎる部品は短くし、こびり付いた半田クズやフラックスは無水エタノールで洗浄・除去した。




エタノールで拭いたらだいぶ綺麗になった。
うわー、新品みたーい。。。って新品を購入したのだが、ジャンク品を購入したような気分だ。ジャンク品でもここまで酷いのはなかなか見た覚えが無いが。


コネクタの位置もばっちり!


で、ようやく使えるようになった。


しかし、ユーザーレビューにあんなに沢山コネクタの不具合が書かれているのにも関わらず、なんの対策もせずに販売を続けているメーカーやAmazonには大いに疑問が残る。どういう神経をしているのか?と。確かにAmazonは便利ではあるが、便利さは商品の品質や性能を上回るとの考えなんだろうか?


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