遂に定年を迎えた。
定める年と書いて定年。 定める年・・・定年・・・ よく判らんが、人生において一つの大きなマイルストーンではある。 まぁしかし、普通の会社員として生きるのは非常にキツかった。この生き方は自分の性格に合ってないと思った。が、ここまで何とかやってこれたのはやはり妻のお陰だと思う。彼女の叱咤激励、時には足かせとなってくれたお陰で8回目の転職をしないで済んだ。妻には感謝しか無い。 幸いなことに定年後も今の勤務先で再雇用され、あと数年はFPGAを使った開発業務に従事できそうだ。
マイルストーンを超えたので、ぼちぼちブログを再開しようかと考えている。 ブログを休止してから約6年、その間に世の中も大分変わってしまった。 ALTERAはIntelになり、XilinxはAMDになった。LatticeはまだLatticeのままだが。 FPGAの基本特許切れによりGOWINを始めとする新興のFPGAメーカーも色々と出てきているようだ。 ブログ休止中も仕事ではFPGAを使った開発業務はやっていたのだが、デバイスに偏りがあるし twitterでFPGA関連のツイートを追うのをいつしか止めてしまったので現在なにが話題なのか分からない。 6年前は高位合成がトレンドだったと思うが今どうなんだろう。
Verilog-HDL等のハードウェア記述言語よりも抽象度の高いC言語でFPGAの開発ができることが高位合成の利点な訳だが、 ChatGPTの登場により、今や、自然言語でFPGAの設計ができそうな時代が到来してしまった。 私も試しにChatGPTに浮動小数点加算器の生成を依頼してみた。最初に出てきたのは仮数部のみを加算するコードだったが、「この部分を考慮してやり直して」と考慮不足な部分の改善指示を何回かやり取りしたらイメージ通りの実用性のあるコードが生成された。 もう一つバイナリをBCDに変換するBIN2BCD回路の生成も依頼してみたが、こっちは最初に提示されたコードがイメージと大きくかけ離れていて使えないコードだったので1回目で諦めた。 ChatGPTの有料版はさらに精度が高いという話だし今後も進化して行くのだろうから、これはもう究極のCASEツールになるのだろう。
ChatGPTとはFPGA以外の話もしてみた。
「夫の頭が剥げている。笑いそうになるけどどうしたらいい?って妻が聞いているけどどう思う?」
って聞いてみたら、
「夫の頭が剃られているか、薄くなっているかは、その人の自然な外観であり、人々が異なる外観を持つことが普通です。もし夫が自分の外観に不安を感じているなら、彼の気持ちを尊重し、彼が自分自身を快適に感じられる方法を見つけるように支援することが大切です。
もし、夫が自分の頭髪に対して冗談を言っているのであれば、妻もそれに合わせて楽しんでいいでしょう。しかし、もし妻が自分の夫を見下すような態度をとるのであれば、それは不適切であり、夫を傷つける可能性があります。
最も重要なことは、お互いを尊重し、自然な外観や個性を受け入れることです。」
と返してきた。
たまたまこの日は私の誕生日だったので次に
「今日は僕の誕生なんだ。」
と入れてみた。そしたら、
「お誕生日おめでとうございます!素晴らしい1年を迎えられますように。
お誕生日は、新しい年を始める良い機会です。過去の成功や失敗を振り返り、新たな目標を設定することができます。自分自身に対する思いやりと共に、家族や友人との時間を楽しむことができる日でもあります。
この特別な日を過ごす際には、自分自身へのご褒美や大切な人たちとの時間を過ごすことをお勧めします。また、今年の目標を設定し、その目標を達成するために何かしらのアクションを起こすことも素晴らしいアイデアです。
再度、お誕生日おめでとうございます!良い1年になることを願っています。」
と返してきた。 惚れそうになった。
ChatGPTを使うことの懸念の一つにChatGPTにマインドコントロールされる可能性が上がっているが、何か判る気がする。 でも、ChatGPTの返しは言葉が優しく誠実なので 老人福祉ではかなり使えるんじゃないだろうか。会話を通して癒やされる人も居るだろうし。そのための会話なら話している内容の正誤は大して重要ではないかも知れないし。
妻はChatGPTが気に入り、(間違った回答をすることがあると理解した上で)調べ物とかで使っているようだ。最近では「チーちゃん」と呼び出した。
という訳で、ブログをぼちぼちと再開しようと考えている。休止中にもFPGAのボードを何種類かは購入した。買っただけで殆ど動かしていないのだが。 再雇用になると賃金は大幅にダウンするので、これからは新しいボードを安易には購入できない。今あるこれらのボードを使ってなにかやってみようと考えている。 どういう頻度になるかも継続できるかも分からないがマイペースでノンビリとやって行こうかなと考えている。